アンパッサン

アンパッサンとは「通過中に」という意味のフランス語です。
チェスでは、「ポーンがすれ違いざまに相手のポーンをとること」をいいます。
ただし、それには3つの条件があります。

  • 自分のポーンが自陣から5段目まで進んでいること。
  • 5段目まで進んだ自分のポーンの隣の列にある相手のポーンが1手で2マス進んだこと。
  • 相手がポーンを2マス進めた直後であること。

  • 言葉だけでは分かりにくいので下記で画像を使って説明します。動画もあります。

    アンパッサン


    まず、白がe4として、黒がe6としたとします。 さらに、白がd4として、黒がd5とし、そして白がe5とします。ここで、アンパッサンの条件の1つが整います。 つまり、ポーンが自陣から5段目まで進みました。
    棋譜で書くとこうなります。
    1.e4 e6
    2.d4 d5
    3.e5


    アンパッサン


    そして、黒がf5とすると、アンパッサンの条件の2つ目が整います。 つまり、5段目まで進んだ自分のポーン(今回の場合はe6)の隣の列(今回の場合はf列)にある相手のポーンが1手で2マス進んだことになります
    3... f5


    アンパッサン


    さあ、そうして、今は白の手番です。つまり、アンパッサンの条件の3つ目、相手がポーンを2マス進めた直後です。 なので、ここで白はe5のポーンをf6に進めて黒のf5のポーンを取ることできます。
    棋譜で書くとこうなります。
    4.exf6



    文章だけでは少々分かりにくいので、動画を作成しました。よろしければ、動画も御覧ください。



     

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